名古屋市交通局1900形
1901号車・1913号車
■実車解説■
1900形は1953年10月に登場した名古屋市電の誇る「和製PCCカー」の2代目車両である。
1953年8月に登場した名古屋市電の「和製PCCカー」初代車両1800型、
その15両目に登場した1815号は建設中の地下鉄車両の技術資料を得るために製造された。
日立が研究中であった直角カルダン駆動台車の最新作「KL-4」型を履く。
車体こそ1800型A車であるが、機器類についてはすべて異なっていた。
翌年1954年、1901号へ改番され1900型となる。
登場当初は機器故障も多く運用につくことも殆ど無かったものの、整備によって問題を解決していった。
1901号は1971年11月、熱田駅前~西稲永廃止に伴う車両整理で廃車、解体。
量産初号機である1902号より防音効果に配慮してスカートが足回りをすっぽり覆う形になる。
この形状は後の2000形や800形にも受け継がれている。
1974年2月、市電全廃1ヶ月半前の沢上車庫廃止に伴い最後まで残っていた10~15が廃車。
交通局では保存されず、民間での個人所有のみである。
しかし、名古屋市の地下鉄の登場に大きく貢献した事実は将来にわたって語り継がれるであろう。
2018年6月頃まで名古屋市内で工場・料理店等を経験し最後は事務所として使用された。
1600形1607号と供に保存されていた最後の現存車1913号が解体されかけるも、
別の個人が引き取り、現在は某所にて修復に備えて保管中である。
■PI解説■
2ファイルセット
1913号(平和式_名古屋市電B)
ワンマン・非ワンマン車を選択可能
1901号(平和式_名古屋市電L)
ワンマン・非ワンマン車(1815・1901)の計3種から選択可能
ライト・室内等点灯
集電装置上下
末期時各系統板装備
選択式広告
ドア非稼働