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名古屋市交通局800形
■実車解説■
1956年7月に戦後の市電を近代化する目的で日本車両製造が制作した超軽量型車両であるNSL-1形(Nippon sharyo・Simple・Light weight)として試作製造され、最終的には12両が製造された。
従来車両と比べて、軽量かつ低コストであり、デザインも大型2枚窓という特徴的な見た目や駆動方式についても変わっており、「乗り越しカルダン」という鉄道模型のような構造をしている。
NSL-1形は製造価格が817万円だったことから正式採用時、800形という形式名を与えられた。
また、1958年に開催された第1回アジア鉄道首脳者懇談会では国鉄の名車などと共に展示された。
しかし、軽量化ゆえの弊害もありスプリング・ポイント部分での脱線事故も発生。
夏場は断熱材が少なく、車内は蒸し風呂状態となり大型前面窓は運転士にとって過酷であり尚且つ機器類の故障も目立ち、稼働率は低く、1969年2月20日の港車庫閉所と共に全車が廃車。
12両全車と他形式合計20両が電装部品等を取り外され、西町工場より名古屋港の稲永埠頭へ搬出された。
愛知県水産課が1両10万円で買い取り、漁礁として渥美郡赤羽根町(現・田原市)の渥美半島沖合へ水没。
後年の番組で調査が行われたが、ほぼすべての車両が劣化で無くなり800形は既に消滅したと思われる。
前述のとおり、全車が海中に没した為、保存車は現存しない。
なお、搬出の様子は名古屋市が昭和45年に制作した「市電物語」に収録されており配信サイトで市が無料公開中
■PI解説■
ワンマン・非ワンマン車及び全面のみ蛍光色帯となっている使用を再現
ライト・室内等点灯
集電装置上下
各系統板装備
選択式広告
ドア非稼働
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